ゴミ屋敷はその名の通り、敷地内にゴミが溢れ返るイメージで、場合によっては足の踏み場もないほどに埋め尽くされます。
程度はケースバイケースですが、横方向だけでなく、縦に高く積み上げられるケースもあります。
ゴミが建物の外に出るケースは比較的少ないものの、室内に収まらず外に放置を行うケースもないわけではないです。
そこまで増え続けるとなると流石に病的なレベルですから、家族の介入やサポートが必要になると考えられます。
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ゴミ屋敷誕生の切っ掛け
一般的な感覚だと、やはり室内がゴミで溢れ返るのは恥ずかしいですし、最低でも外からは見えないようにカーテンなどで隠すのが普通です。
しかし、カーテンが開けっ放しで外から丸見えになったり、室内から外に溢れ出るようになれば、それは一線を越えたと判断して間違いないでしょう。
ゴミ屋敷誕生の切っ掛けや、範囲が拡大する理由は人それぞれですが、最初は誰にでも経験がある小さな出来事が引き金になったりします。
飽き袋などをまとめるのが面倒、あるいはゴミの日の搬出を先送りにするなどが、溜め込んでしまう切っ掛けになりがちです。
室内に食べ物の袋を放置したり、袋に入れて片付けるのが面倒になるのは、誰もが一度は経験していることです。
ただ、増えていくゴミを見るといずれ危機感を覚えるので、ゴミ屋敷が誕生したり成長するケースはまれです。
見た目に限らず衛生的にも良くない
放置や後回しを何度も繰り返すことはあっても、ゴミの回収や清掃を諦めたり、成り行きに任せる人は限られます。
屋敷の住人になってしまった人は、一般人に備わる感覚が麻痺したり、忘れてしまっていることを意味します。
勿論、怠慢が極地に至っている人や、うつなどの内面的な理由で片付けられない人に分けられるでしょう。
どちらにしても、見た目に限らず衛生的にも良くありませんし、インテリアや日常生活を楽しむ心理状態ではないのは確かです。
本人が本心からゴミに囲まれる生活を望んでいたり、精神状態に問題がないと判断されれば、例え家族であっても介入は困難です。
何故溜め込むようになったのか、その理由が分かれば解決の糸口も見えてきますが、本人に打ち明ける意思がなければお手上げとなります。
実は部屋を片付けて綺麗にしたい、でも何らかの理由で助けを求めることができなかったり、プライドが問題解決を阻んでいることもあるでしょう。
思い切って信頼できる人に悩みや希望を打ち明ける
ゴミ屋敷の主が問題解決を望むのであれば、思い切って信頼できる人に悩みや希望を打ち明けるのが近道です。
当然ながら勇気は必要ですが、打ち明けてしまえば後はあっという間に問題が解決へと進みます。
たった一歩踏み出すだけで、室内は見違えるように綺麗になったり、ゴミに覆われていた床が見えてくるはずです。
普段の清掃が行き届いていないことから、床にシミができていたり、カビによる黒ずみや虫の死骸が見つかることもあります。
清掃のプロに任せると、見ているだけで気持ち良いくらいに、次々とゴミが分別されて搬出が行われます。
掃き掃除や拭き掃除も並行して進みますから、室内から物が減る上に内装の輝きが蘇ります。
床の色を忘れていた人も、ゴミが取り除かれて目の当たりにすれば、それだけで感動を覚えると思われます。
ゴミ屋敷が解消されたからといって、人は急には変われませんが、変わる切っ掛けは手に入りますし、少しずつ変えていけば良いわけです。
プライドが理由で勇気が出なかった人は、一歩を踏み出せば止まっていた時は動き出し、再び自らの足で人生を歩むことができるでしょう。
問題はゴミが溢れる屋敷を良しとする人
問題はゴミが溢れる屋敷を良しとする人で、何処に問題があるか自覚していなかったり、自らの状況を客観視できていない人です。
精神的に病んでしまっていると、客観的に状況を見る余裕が失われるので、ゴミを溜め込んでも感覚が麻痺して何とも思わなくなります。
最初はまずいと感じても、それが当たり前の日常になってしまうと、歯止めが利かなくなってゴミが増加し続ける結果に至ります。
本人を責めても問題は解決しませんし、むしろ拗れて解決が遠のく懸念がありますから、まずは話し合いの機会を設けて信頼関係を築くことが必要です。
強引なゴミの搬出や清掃は、屋敷の主本人を傷つけてしまったり、信頼が崩壊する原因になるので要注意です。
精神状態が安定すれば、客観視する余裕が生まれたり、屋敷の状況を異常に感じる感覚が戻ります。
ゴミを溜め込む人の精神状態
ゴミを溜め込む人の精神状態は、ある意味でそれらに囲まれる状況に依存していたり、汚れた空間が精神的な安定剤になっています。
無理に遠ざけようとすると、精神が耐えられず暴走したり爆発する恐れがあるので、精神的なアプローチから始めるのがセオリーです。
仮にもし室内を先に綺麗にしたとしても、精神状態がそのままなら、時間の経過によって再び屋敷はゴミに埋め尽くされるでしょう。
室内の主役が人やインテリアではない状況は誰が見ても正常ではないので、そういう状況が発生する前に本人や周りが気がついたり、助けを求められる環境が望ましいです。
まとめ
ゴミ屋敷の成長は問題の早期発見や対処に失敗した結果で、解決には相応の時間が掛かりますが、不可能ではないので諦めないことが肝心です。
最終更新日 2025年7月20日 by wannya