私の祖父、父、ともに後頭部が綺麗に禿げています。
完全にハゲ家系の申し子なため、いつかは禿げるだろうとは思っていました。
禿げたら禿げたなりに、スキンヘッドにしようか、ヒゲを伸ばしてダンディなオヤジを目指そうかと、禿げには比較的ポジティブな思いでした。
しかし、私の場合、禿げるのがあまりにも早すぎたのです。
10代の頃から、同級生にハゲと馬鹿にされてしまうほど、私の後頭部は薄かったのです。
早い、早すぎる。
30歳になるころには完全に後頭部ハゲになってしまう。
ですが、10代の私には財力もなく、適切な対応を取れないまま、どうすればいいのか悩み苦しんでいました。
それから間もなく進学し、一人暮らしを始め、学業やアルバイトに勤しむ日々が続きました。
帽子で隠したり、ヘアワックスで胡麻化したりと、色々試しましたが、根本的な解決にはなりませんでした。
好きな女の子もいたのですが、自分の容姿のせいで積極的になれず、友達の関係が続いていました。
根本的に髪を生やさないと、何も変わらないと考えた私は、初めて育毛剤を使用してみようと思ったのです。
アルバイトで貯めたお金で収まるよう、金銭面も考慮しつつ、良く効きそうなものをとにかく調べました。
ミノキシジルやプロペシアが育毛効果が認められている代表的な成分のようです。
父がミノキシジル配合の有名な育毛剤を使用していたことを思い出しました。
副作用もあり、合う人と合わない人がいるようです。
結局、父には大して効果もなく、全てを使い切らないまま放置していましたが。
そんなこともあり、ミノキシジルのみを配合したものはあまり使用したくないなと思っていました。
更に調べていくと、育毛効果が大いに期待出来、しかも副作用も無いという夢のような成分を見つけたのです。
それが、キャピキシルでした。
その育毛効果は、なんとミノキシジルの3倍。
心配な副作用も全く無いということでした。
かなり怪しいとは思いつつも、百聞は一見に如かず。
キャピキシルを配合しているものの配合量を比べながら、インターネットでの評判も参考にして、ある育毛剤に決めました。
安い金額では無かったのですが、とにかく購入してみることにしました。
そして、数日後。待望のキャピキシル配合の育毛剤が届きました。
開けて、ニオイを確認してみました。クサい、という訳ではないのですが、あまりいい匂いではありません。
まあニオイはそんなに気にしないのですが。
シャンプー後の清潔な頭皮に使用することが勧められているため、シャワーの時間にはまだまだ早かったのですが、兎に角使ってみたくて、頭を洗うことにしました。
シャンプーの後はしっかりと水気を取り、ドライヤーで頭皮までしっかりと乾かします。
そして、育毛剤を適量頭皮に塗布します。
指の腹でマッサージするように全体に馴染ませます。
使用感は、べた付くこともなく、サラリとした使い心地でした。
最初だからか、少し液ダレしてしまいましたが、次回からはコツを掴めばうまくやれそうでした。
液体を頭皮に塗布しているせいか、少しひんやりとする感じがしましたが、それ以外は、しみたりだとかヒリヒリも一切無く、頭皮に馴染みました。
私には合っているのかなと感じました。
正直、使い始めて3か月くらいは何の効果も感じられませんでした。
そう簡単に育毛効果が出れば、ハゲに悩む人も現れないだろうと自分に言い聞かせながら、使い続けました。
そして、半年ほど経ったとき、変化に気づいたのです。
シャンプーをするとき、後頭部は優しく優しく洗っていて、髪がするりと逃げるような感触だったのですが、キャピキシル配合の育毛剤を使ってからは、髪の毛のコシが出て、指にもしっかりと絡みつくのです。
髪が強くなっている、と実感しました。
自分で鏡を見ても、髪の生え具合が良く分からないので、気の知れた友人に、後頭部を確認してもらいました。
すると、髪がしっかり生えていると言われたのです。
以前は薄くなった髪の間からチラチラと頭皮が見えていたのですが、今は全くそんなことはなく、みっしりと毛が生えているみたいだよ、と言われました。
とても嬉しかったです。
しかし、まだまだハゲの範囲を抜け出てはいないらしく、さらに使い続けなくてはならないと思いました。
日常生活も改めなくては、より効果が出てこないと思った私は、帽子で隠したり、ヘアワックスを使用するのはやめ、なるべく髪の毛や頭皮に負担をかけないような生活を心がけました。
食事はカップラーメンやインスタント食品が多かったのですが、なるべく自炊するようにし、髪に良いとされるタンパク質やミネラルを含む食事を意識して摂りました。
もちろん、頭皮マッサージも、素人ながら毎日欠かさず続けました。
そして使い続けて約一年。
ハゲとは言えないほど髪が強く太くなりました。
ほぼ克服したと言っても良いでしょう。
そのおかげか、女の子に対しても積極的に話しかけられるようになり、今は楽しい生活を送っています。
最終更新日 2025年7月20日 by wannya